スイスフラワーハイキング
2014年7月11日から7月19日までスイスに行ってきました。
ドバイ経由でチューリッヒに到着、牧歌的なハイジの家,ハイジの泉など見学後、ホテルへ、サンモリッツ泊
*写真はダブルクリックで拡大します。
ハイジの家からの眺め |
ハイジの家 |
ハイジの泉 |
3日目、ロープウエイでコルヴァッチ展望台(3303m)に登り、3、400m級の山々が連なるベルニナアルプスを見学するはずが、日は射しているのに山の頂上は雲で隠れ、手で払いのけたいような焦燥感にかられながら山を後にしました。
下山後モルテラッチ氷河からの水が真っ白なしぶきを上げてごうごうと流れる川の横を高山植物を眺めながら3時間のハイキング、キラキラ輝く氷河に向かってなだらかな山道を歩くお年寄りのハイカーも多く爽やかな気持ちの良い歩きでした。
この後、イタリアのティラノに行き、ティラノからベルニナ特急パノラマ車両に乗りサンモリッツへ帰りました。途中、ベルニナ線の見所ブルージオ橋(ループ橋)を眺めることができました。サンモリッツ泊
コルヴァッチ展望台 |
氷河へのハイキング |
モルテラッチ氷河 |
ブルージオ橋 |
4日目、サンモリッツ,ツェルマット間を走る氷河特急に乗りました。 4000m級のアルプスの山々や氷河湖をパノラマ車両から眺めながら、高低差1000m以上を蛇行しながら登りました。途中ランドヴァッサー橋(高さ65メートルの石造りの柱に支えられた高架橋)に差し掛かるとカーブのため別車両が写真に収まるので皆こぞって写真を撮り、車中で食事をして、アンデルマットで下車。
午後バスでローム氷河を眺め,曲がりくねった細い道の横は断崖絶壁のブルカ峠を越え、全山真っ白な切り立った山々のミシャベルアルプスに堪能しながらサ―スフェーへ。
4000m級の山々と雄大な氷河に囲まれた美しいこのサースフェーの村はアルプスの真珠と呼ばれ、伝統が息づく素朴な雰囲気があり、至る所にネズミ返しの付いた穀物倉庫があったり、でもおしゃれでカラフルな町並みでは我々はお土産物を買うのに、大忙しでした。時々フェー氷河の先端が崩れ落ちる時のドーンと云う大砲を撃ったようなお腹に響く音が鳴り響き、村の人たちにとっては日常のこととの話も聞きました。この後、マッターホルン麓のリゾート地ツェルマットに到着した。夕食後に夕日のマッターホルンを眺めることができました。ツェルマット泊
ローム氷河 |
穀物倉庫 |
フェー氷河 |
日没前のマッターホルン |
5日目、早朝ホテルから数分の場所で5時50分頃の日の出を待ちました。
薄明かりの中マッターホルンが見え始め,朝日の出と共にマッターホルンの頂上が赤色に、日が昇るにつれ、全容が金色に、息をのむほど美しく、その感動的な変化に言葉もなく、涙ぐむ程でした。
朝食後 ホテルから駅まで歩いていると、とうとうと流れる川、その色は氷河の肌を削ってグレーシャンブルーと言われる独特な色、ミネラル分豊富で女性の肌の泥パックとして広く売られているとかの話も聞きました。駅から登山列車でゴルナーグラート展望台(3131m)へ、アルプスのピラミッドと言われる4000m級のマッターホルン始め名峰群やゴルナー氷河は見あきることが無く、又そこに流れ込んだ沢山の氷河の紋様、何れも自然の作り出す造形美に目をうばわれてしまいました。
展望台の帰路は2時間弱のハイキング、快晴で風もなく、途中湖面に映る逆さマッターホルンは一分の狂いもなく見事な姿でした。そして沢山の高山植物たちの中を2,3時間気持ち良く歩きました。
日の出のマッターホルン |
朝日を浴びたマッターホルン |
逆さマッターホルン |
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モンテローザ(4634m)、ゴルナー氷河、リスカム(4527m)、カストール(4228m)、ポルラック(4092m)、ブライトホーン(4164m)、クラインマッターホルン(3883m)、離れてマッターホルン(4478m) |
6日目,ツェルマットからフランス領シャモニーへ。
車窓からモンブラン始め様々なヨーロッパ最高峰の山々を望みながら、いよいよロープウエイでエギュー・デュ・ミディ展望台(3842m)へ、快晴のお天気と夏休みと相まってロープウエイは長蛇の列、お饅頭のような形のモンブラン始め最高峰の山群パノラマ、もっと時間がとれなかったのは残念でした。
下山後首都ベルンにも立ち寄り、グリンデルワルト泊。
右の山、モンブラン |
モンブラン(4807m)を望む |
ベルンの街角 |
アーレ川と熊公園 |
7日目、ユングフラウ3山を正面に眺めながら2,3時間のハイキング、スイスに行けば是非エーデルワイスのお花を見たいと思っていたが、場所によるのか自然に見かけたのは小さなお花数輪、民家の庭で育っているのは沢山見ましたが、ちょっと残念でした。
今回の旅行中何回かの散策を楽しみ、高山植物のお花を数多く見ました。
午後はユングフラウ観光へ、登山列車で標高3454メートルのスフィンクス展望台へ登り、アレッチ氷河を始め、アイガー、メンヒ、ユングフラウの世界遺産三大パノラマを心行くまで見ることが出来ました。展望台の近くで氷河で作った彫刻を見るだけでなく、実際に氷河の中を歩くつるつる滑る体験もしましたが、切り立った荒々しい左のアイガー、右は少しなだらかな女性の様なユングフラウ、真中に僧侶と訳されるメンヒが仲を取り持ち、三者三様の山の素晴らしい眺望を楽しむことができました。
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アイガー(3970m)、メンヒ(4107m)、ユングフラウ(4158m) |
ユングフラウ |
アレッチ氷河とユングフラウ |
アレッチ氷河 |
メンヒとアレッチ氷河 |
8日目、途中の車窓からはシュタウプバッハの大滝を始め、切り立った山上からダイナミックに流れ落ちる数々の滝や、氷河によって創り出されたU字谷の景観を眺めながらアルメントフーベルへ。ロープウエイでアルメントフーベルフラワートレイルに行き、ユングフラウ三山を眺めながらお花畑を散策しました。
シュタウプバッハの大滝 |
アルメントフーベル |
キンポウゲ属、タデ属,スイバ属、つつじ属、リンドウ属、ウスユキソウ属、
ミミナグサ属、ホタルブクロ属,ノコギリソウ属、ゲンゲ属、・・・伊吹山などの日本の植物と同じ様な沢山の可憐なお花(150種以上)と背の低い草が辺り一面生い茂り、写真を撮りながら歩いていると皆に追いつくのがしんどいくらい沢山の花と出会いました。
スイスは九州と同じくらいの面積ですが、観光バスで、ロープウエイで、登山列車で、
氷河特急パノラマ車両で、山々に掛かった鉄橋を通過し、そこかしこに流れ出る大滝を眺めながらの旅は飽きることがありません。スイスの名だたる五大名峰をこの目で見、山々の威容を心に刻みつけて,悠然とハングライダーが舞っている中に私も飛べたらなあと思いながらあっという間の9日間の旅は終わりました。名残惜しいスイス旅行でした。
*下の花の写真は拡大できません。
エーデルワイス |
ゴルト・フィンガークラフト |
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フーフラティッセ |
ヴェロニカ・セルピリフォリア・フミフサ |
レンゲソウ |
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ヴィオラ・カルカラタ(紫) |
ブラウン・クレー |
プモナリア・アウストラリス |
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コッホ・エンツイアン |
アルペン・マルゲリッテ |
バルトシア・アルピナ |
アストランティア・マジョル? |
アルペン・ゲンゼクレッセ |
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アルペン・ローゼ |
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ツヴェルク・マンスシルト |
ベアティゲ・グロッケンブルーメ |
アルペン・クーシェレ |
アルペン・ヴンドクレー |
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アルペン・ホルンクレー |
ゲンティアナ・ニバリス |
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トロールブルーメ |
ベロニカ・フルティカンス |
ゲフレクテス・ヨハニスクラウト |
アルペン・ソルダネッレ |
クーゲリゲ・トイフェルクラーレ |
ツヴェルク・アウゲントロスト |
ゲンチアナ・コキアナ |
アリウム・スコエノプラスム |
シュランケン・クネートリヒ |
ツシラゴ・ファルファル |
参加者: 田中公子、中垣清美、森本俊子、宮井幸男
文:田中公子 ; 写真:宮井幸男