常念岳・蝶ヶ岳登山記録(自分の記録を兼ねての掲載をお許し下さい)

 友人と槍ケ岳に登ろうという話になっていた。ところが直前になって友人が少し自信が無いからレベルを下げようと言うことで木曾駒が岳位にしようと決まった。私は久し振りに槍に登れるとその気になっていたので、せめて槍が見える常念にしようと提案、友人がそこなら大丈夫と言ったので決めた。8月2日(月)大阪を起ち茅野で友人に迎えて貰って蓼科で一泊、翌朝早く豊科まで車で走り、駅前のタクシーでヒエ平まで入った。出発は7時(標高1,260m) 割合なだらかな道が続き8時45分烏帽子沢到着(1,760m)一の沢から少し離れて高巻き道を登ると一面のお花畑、10時半に胸突き八丁(2,090m)常念乗越(2,450m)に12時丁度に到着した。ガイド図の時間4時間半に対して30分遅れ程度で立派なもの。途中まで日が照りつけて暑かったが途中から霧が湧き上がり、稜線上では何も見えなかった。早いけど今日は小屋でゆっくり沈殿。ビールとブランデーを飲みながら明日の予定など話し合った。夕方小屋の前でウロウロしていると、何と「田部井淳子」さんが仲間達と小屋に到着した。話し掛けたかったがビールを注文しながら部屋へ入ってしまった。

 8月4日(木)4時に起きると快晴、ご来光前に小屋の外に出てみると槍ケ岳が目の前に。ご来光を見て朝食を食べて5時40分に出発した。常念岳への登りは標高差400mコースタイム1時間とあったが、少し厳しい登りに友人が少しへばり、頂上着は7時40分と2時間掛かった。右手に槍ケ岳から穂高連峰が見事に広がり素晴らしい景色を堪能した。頂上からは立山剣や白馬、富士山、乗鞍岳、御岳など最高でした。そこから蝶ヶ岳までアップダウンがきつく、5時間20分掛かって到着大休止。麓でタクシ-待たすべく電話を入れてから13時30分に出発、友人の脚が弱って来たのでリックを持ってやり頑張らせた。しかしタクシー乗り場に着いたのは日没後の19時半。ヘッドランプを照らして14時間の歩きが終わった。そこからタクシーで豊科へ、更に蓼科の宿に着いたのは21時。風呂のあとやっと乾杯。

ついでながら面白い本を紹介します。
「いまだ下山せず!」著者:泉 康子 発行:兜島社
 今回のコースを選んでからこの本を読み返して現地を確認したので余計に面白い山登りでした。この本は図書館にもあるかも知れないけど、本屋に注文して買っても損はしません。
烏帽子沢の出会い クルマユリ 10時頃一の沢を登る
ニッコウキスゲ 胸突き八丁 シモツケソウ
高巻き道に咲く花々 常念乗越(ガスが湧いてきました) 朝日に輝く槍ケ岳 昨夜泊った常念小屋と横通岳
槍ケ岳から右手に東鎌尾根から西岳 常念山頂から穂高連峰、左は乗鞍から御岳と続きます 遥か立山・剣岳 槍ケ岳
左が八ヶ岳その右に富士山と南アルプスの甲斐駒ケ岳などが連なる 常念頂上のすぐ下にこんな可愛い花が、誰も気が付いてなかった これから歩く蝶ヶ岳方面、意外に稜線が厳しい尾根です スミレ
イワギキョウ シナノキンバイ 蝶ヶ岳山頂 蝶ヶ岳から南を展望、下は梓川
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