万里の長城報告・その1    藤原 靖       (写真はクリックすると大きくなります

318-2134日の「万里の長城ウオーク」ツアーのご報告をさせていただきます。今年の1月に歩く会のメンバー6
(赤井、芦田、鈴木、田中、中垣、森本女史)が今回のツアーを計画されているのを聞き込み、リーダーの
鈴木さんに「ご迷惑かけないようについていくから」と無理やりお願いして仲間にいれていただいた藤原です。

318730分関空に集合。中国国際航空161便にて3時間のフライトで北京空港に到着。21日午後8時過ぎ
関空に全員無事帰着しました。

初日の午後半日は「王府井」大通りを散策。翌日午前中市内観光。午後長城の景観がすばらしい「慕田峪長城」を歩く。3日目の午前は、かっては重要な関所の1つである「居庸関長城」を歩く。午後には未整備で訪れる人も
少ない「順天寨長城」の歩きでした。
3箇所それぞれ2時間から25時間の行程でした。6名の皆様はさすが毎月の歩く会で
鍛えられただけに健脚です。私も同時に歩き始めるのですが、上り坂にさしかかると私の眼前に「安産タイプの6つのおしり」
が並んだかと思うと、じっくり鑑賞をさせていただく暇もなく、見る間に小さくなり、はるか先の上り坂に挑戦されて
おられます。私は膝をかばい、怪我をしないように、手すりと杖にすがって歩いていますのでいつも1人置いてけぼり
です。でも、いつも後ろに回った添乗さんか、現地ガイドさん(ツアーのルールで、どちらかが先頭を歩き、
残りの人が最後の人の後ろにつく)を独り占めしました。お二人とも、皆から離されてしまった私にぴったり
寄り添って「急がなくてもいいですよ、少し休んで景色も見てください、証拠写真も撮ってあげましょう」など
兎に角親切でした。ガイドさんにお聞きすると、私のおとんぼの息子より
5歳若いとのこと。長幼の序を重んじ、
高齢者には敬意を払う中国なら当然のことであったようです。私が長城を歩いた証拠写真と、長城の遠景写真を
添付させていただきます。

長城ウオークの出発点にはホテルから観光バスで車窓観光をしながら市内をぬけて高速道をとおり2時間ほど
かかります。北京市内の表通りは高層ビルが立ち並ぶ超近代都市と見受けますが、市内から少し離れると壊れ
かけたようなバラックが残っていて、日本の戦後の風景です。総合してみると日本の1970−80年代だと
思いました。現在経済成長が著しい中国ですが、これから政治経済の舵取りをしっかりしないと10年あとには
日本のようにバブルがはじけてしまうのではないかと思われます。

北京市内の観光は天安門広場、紫禁城、景山公園、フートン、天壇公園へ行きました。どちらもテレビで放映
されている見慣れた風景、建物ですが広大な土地、建物の大きさに圧倒されました。また、最終日の午前中に案内された天壇公園は
70歳以上の市民は入場料が無料ということ。公園内に車の乗り入れもなく、広いので周りを走る車の騒音もなく、絶好の
高齢者の溜まり場のようでした。そして中にはぼんやり日向ぼっこする人もありますが、多くは古い時代の麻雀、将棋、
囲碁を楽しむもの、地べたに水で漢詩を書いて毛筆を楽しむ者、社交ダンスを楽しむ者、合奏をする者等それぞれ思い思いに
老後の人生を謳歌されているようでした。でも市内をバスで走っているとき、糖尿病病院と大きい看板を見かけました。ここに
集う皆さんがかなりメタボ体型なのと思い合わせると、現在の日本社会とご同様に生活習慣病は
大問題なのでしょう。今日本で特別養護老人ホームやケアーハウス等により福祉施策をすすめているが、
このような所に保健師でも常駐させて健康管理すれば医療費が助かるのではないか、なんてついつい職業意識が
出てしまいました。3泊4日中国への旅。食事も日本人好みの味付けの中国料理。ビール大瓶500円。
紹興酒大(
2合5勺)3千5百円。飲んで食べて充分楽しませていただきました。社交ダンス、合奏、囲碁の
現場写真添付します。

inserted by FC2 system