ニセコ・十勝山スキー報告
 昨年に続いてニセコ方面での山スキー、案内も同じく さっぽろマウンテンタイムの石坂博文さん、若いが外人と英語で話すことも出来る寡黙だがしっかりしたガイドです。時期は前回は4月だったが今回は厳冬期の1月、ニセコと羊蹄山で山スキーをしたあと、富良野に移動して、十勝連峰で滑る贅沢な企画。1月8日(木)8時50分に伊丹を出発、ニセコの五色温泉に着いて一日目の足慣らしに出発したのは14時半、好天気に恵まれて二時間弱の楽しい一日目が終了。

 
二日目の9日は誰も滑っていない新雪を滑るべく、前回のツアーで泊った新見温泉まで車で行き、そこから目国内岳に登ることにした。標高500mの新見温泉からシールを付けて出発したのは9時15分、天候が悪くなり目国内岳は無理と言うことで、前目国内岳に変更して登るが最後の30分は猛烈な風と寒さで参った。11時50分に標高980mの前目国内岳に到着した。強風でシールも外せず少し降ったところでシールを外して滑降開始、約40分かかって12時40分に新見温泉に着いた。雪に囲まれた露天風呂に入り、ビールと宿の女将さんの団子汁を食べてゆっくり。この団子が茹でたカボチャを潰して強力粉で練って作った餅のようなもの、山菜も入っていてとても美味しかった。
 
翌日・10日は朝から雪の為はチセスキー場でリフトに乗って滑った。と言ってもすべてゲレンデ外の深雪、林を縫って滑るのでスリルがあり楽しいが疲れる。今日の宿は前回も泊ったグズベリ、すべてフィンランドから輸入した木材で作られたロッジ。夕食はヒラフゲレンデ近くの焼き鳥屋さん、前回も来たが外人客が非常に多いお洒落な店で楽しく飲んで食べた。
 
11日は羊蹄山の5合目(約900m)までシールで登ったが深雪でガイドの石坂さんもラッセルに苦労されていた。8時15分にシールで歩き始めて12時まで3時間45分、さてそこからの滑降が雪が深くて重く、スキーの先端が上がらず、従ってターンも出来ず悪戦苦闘。12時に帰る予定がグズべりに着いたのは13時15分。荷作りをして14時に出発して富良野へ向かった。倶知安を経て小樽の少し東にある朝里ICから高速に乗り、岩見沢の先の三笠で降りて地道を走り富良野へ、更に街を抜けて吹上温泉保養センターに着いたのは19時を回っていた。
 12日はスタートを遅らせて9時10分に出発、三段山へ 途中から雪がクラストして シーアイゼンを付けて登る。噴煙の上がる前十勝岳や崩落した絶壁を左前方に見ながら登る、途中から見事にきれいな形の十勝岳が見えてくる。12時に標高1,748mの頂上に着いた。今日の降りは最初は雪が堅かったが途中から素晴らしい雪になって快適な滑り。途中で行動食を取り休憩、それでも約1時間で滑り降りた。宿に着いてもまだ13時半だがまあゆっくりしようと、兎に角ここの温泉は最高である。屋内の湯船が温度によって分けられていて3個、サウナや打たせ湯、屋外の露天風呂も三つある。露天風呂は雪に囲まれて今日の登った雪山が見えて素晴らしい。この宿のすぐ近くに「北の国から」で宮沢りえが入浴シーンを撮った露天風呂があるそうだが時間が無くて行けなかった。

 
最終日の13日は出発が朝7時、前十勝岳の中腹900mまで登って滑ったがこの日も実に快適だった。10時過ぎに宿に帰り風呂に入ってビールと食事、12時に出発して千歳に向かった。
来年は12日に登る途中で見えた大雪山の旭岳に来ることに決めた。
      H21.1.8-13 山川正彦
一日目の夕方からの足慣らしシール登高 シールを外して五色温泉に滑ります 二日目の前目国内岳は吹雪で! 新見温泉で露天風呂に浸かって・・ 三日目の朝は猛烈な雪、ガイドの石坂さんと
同じく三日目の出発時に 4日目は快晴、三段山を目指して 正面は前十勝岳(1,646m) 同じ背景でいつものふたり 前十勝の肩越しに大雪山が!
高度が上り雪が堅いのでここからは、シーアイゼンを付けて 左奥に十勝岳(2,077m)、その右手前は我々が登った三段山(1,748m) 頂上手前でまた代り映えしないふたりです 三段山からの降りはアイスバーンで緊張しました かなり降ったところで遅めの昼食休憩
きれいな前十勝岳は噴煙を上げています、その左は美瑛富士 富良野岳もきれいに見えました 最終日の前十勝岳、シールで登ってくるのは疲れます 今回最後の滑降は朝日を逆光にして すべて終わっての記念撮影、山よさよならご機嫌よろしゅう・・・

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