北欧の旅 (写真はすべてクリックすると大きくなります)

北欧の国とはノールウエー
、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランドの5ケ国であるが、今回私はアイスランドを除いた4ケ国の一部を訪れた。

6月26日:フィンランドのヘルシンキを中継して、ノールウエーのオスロ(日本とのサマータイムで時間差7時間)に午後8時10分頃到着した。ロシアの北端に近いヤマル半島付近の陸上には残雪、海には流氷が眺められた。

6月27日:長袖シャツでは少し肌寒い朝ホテルを出発し、オスロからフィヨルド湖や麦畑、牛や羊の放牧を眺め、残雪とまだ凍りも残る多くの池、沼が点在する標高1200mのハルダンゲルビッタ台地を通り、340kmひたすら走り、フィヨルドへの下る途中で落差185mのヴォーリング滝を観光した。そして、全長179kmの世界で2番目に大きいハダンゲルフィヨルドまで下り、フィヨルドを眺めながら、さらに100kmほど走り、ハダンゲルフィヨルドの岸辺のホテルに日の高い夕刻に着いた。

6月28日:快晴の中、ホテルよりベルゲン鉄道(海岸のベルゲンからオスロまで)の途中の駅ボスまで行き、この駅から列車に乗り、渓谷美を楽しみながら、標高866mのミュールダール駅まで登り、ここで、フロム鉄道に乗換え、ソグネフィヨルドの端にあるフロム駅まで下った。途中では非常に水量の多い落差94mのショス滝のある駅に下車し、10分程度滝とショウを楽しんだ。昼食後全長205km、最深部1308mの世界最大のソグネフィヨルドの枝葉のフィヨルドをフロム港からグドヴァンゲン港まで2時間のフィヨルドクルーズを楽しんだ。フィヨルド特有の切り立った両岸の頂上から直接流れ落ちる幾筋もの滝を見上げながら、満々と湛える海水に映す幾十にも重なり合う岩壁の眺めを楽しんだ。

6月29日:朝早くホテルを出発し、ひたすら走り、333km離れたオスロに戻った。そして、午後ムンクの作品所蔵で有名な国立美術館に行き、ムンクの説明だけで、美術館を後にし、彫刻家グスタフ・ヴィーゲランが人間の一生をテーマに捉えた200点もの彫刻作品があるフログネル公園に訪れ、面白い人体の造形を楽しんだ。そして、車窓より王宮、市庁舎などを観光し、午後4時半ころオスロ発午前9時半デンマークのコペンハーゲン到着の全長170m、幅28mの大型フェリーに乗船した。

6月30日:日本の大型フェリーで経験する睡眠を妨害するディーゼル機関の小刻みな振動もない良質な船で熟睡し、良い目覚めのうちにコペンハーゲン到着前の岬でシェークスピアの戯曲「ハムレット」の舞台「エルシノア城」として知られる美しいクロンボー城を眺めることが出来た。コペンハーゲンではシンボルの人魚姫の像、北欧の神話の4頭立てのうしの戦車に乗った女神ゲフィオンの噴水、デンマーク女王の居城のアマリエンボー宮殿などを観光した。人魚姫の像は世界の有名で3大つまらないもののひとつで、あと2つはシンガポールのマーライオン、ライン川のローレライの岩とのことである。私は背景と一体で考えると人魚姫の像も悪くはないと思った。この後、電車でコペンハーゲンからオアスン海峡橋を渡り、スウェーデンのストックホルムに向かったが、電車の故障による取りやめにより、ストックホルムのホテルに着いたのは最初の計画より5時間ほど遅れ、就寝時間は夜12時頃になった。

7月1日:ストックホルム市内観光ではノーベル賞の晩餐会場として有名な豪華な市庁舎の観光をし、旧市街地のセルゲル広場やスウェーデン王王宮などを観光した。昼食後はオプションのドロットニングホルム宮殿を観光した。この宮殿はメーラレン湖畔にあり、1756年までに増改築を繰り返し、3階建て220室の宮殿が完成した。そして、「北欧のベルサイユ宮殿」と呼ばれている。私の経験から考えるとベルサイユ宮殿と比較できるほどのもののようには思えなかった。

7月2日:早朝ストックホルム空港に行き、ヘルシンキ空港に12時過ぎに着き、夕方までの時間ヘルシンキ市内観光をした。岩盤の上に建てられたシンプルなドーム状のルーテル派教会であるテンペリアウキオ教会を見物し、海岸沿いにある、シベリウスのステンレス製のレリーフとパイプオルガンを想像させるようなモニュメントが目を引くシベリウス公園に行った。そして、72mの塔がある1952年のオリンピック、ヘルシンキ大会メイン会場を訪れ、この後、白亜の壁に緑のドームと非常に美しい姿をしたルーテル派大聖堂にも訪れた。そして、大聖堂から歩いて10分くらいの海岸にあるマーケット広場を訪れた。この後、ヘルシンキ発の飛行機で関空への帰途に着いた。

今回の旅行の主たる目的はフィヨルドを中心とした北の大自然の観光であった。ただ、フィヨルドに関しての物足りなさはフィヨルド自体が100km、200kmの単位の非常に大きいものであり、これに対して2時間のクルーズといっても枝葉部分の観光で終わってしまい大きさが実感できないことである。たとえば、ニュージランドの場合のフィヨルドクルーズではフィヨルドが小さいため、短時間でフィヨルドの先端の港から外洋までの変化が体験できた。また、今回の旅行の不便さの象徴は貨幣が各国で異なることであった。ユーロの貨幣で統一されていれば本当に便利である。今回我々の旅行のグループ内で起こった事件はオスロ滞在1日目に女性が食事のときに手持ちのかばんを置き引きに会い、パスポートを紛失したことである。幸いなことに、北欧4カ国内ではパスポートの厳しいチェックがなく、旅行を続けられたことである。手続きの結果最終日にパスポートの再発行ができた。パスポート紛失の場合のためにパスポートのコピーを持っていることが大切なことのようである。

                                    宮井幸男

               より詳しい内容は http://ngch1939.web.fc2.com/index.htm へ    

ハルダンゲルビッタ台地

ヴォーリング滝

ハダンゲルフィヨルド1

ハダンゲルフィヨルド2

ショス滝

ソグネフィヨルド1

ソグネフィヨルド2

グドヴァンゲン

フログネル公園

クロンボー城

人魚姫の像

アマリエンボー宮殿

ストックホルム市庁舎

ノーベル賞晩餐会会場

セルゲル広場

スウェーデン国王王宮

ドロットニングホルム宮殿

大聖堂

   
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