燕岳登山報告                                                

H19.8.1 赤井峰子

   

 去る7月25日〜28日の3泊4日でアルプスの女王と言われる燕岳に女性ばかり6人で登ってきました。北アルプスの入門編とも言えるらしい燕岳登山。このルートは合戦尾根と言って、北アルプスの3大急登のひとつ、休憩無しで4時間半から5時間かかるとの事、加えて最近中高年の少々はた迷惑な事故が多く、ひんしゅくを買っている事を耳にするにつけ、不安が胸をよぎります。万全の準備を心がけ、六甲から有馬越え2回、中山も2度と1週間に1度のペースで訓練歩行に力を入れました。

 7月25日ワイドビューしなのにて、穂高着13時36分。駅で迎えの車を待ち安曇野温泉ホテルに14時40分到着。夕食までの時間、辺りを散策し、のどかな風景を楽しみました。

●26日午前7時にタクシーでホテルを出発、中房温泉登山口に到着した頃、生憎シビシビと小雨が降りだし雨具等を装着し、8時ジャストいよいよ登山開始。登山口からいきなり急登が始まります。途中には程よい間隔で休憩用ベンチがあり、これが初心者でも登り易い気分にさせてくれます。思えばこの小雨に助けられたのかとも、とにかくひんやりと涼しく、登山道は濡れているので休憩も立ったままで短時間。登る標準時間など気にせず遅くても自分たちのペースでゆっくり登り頂上まで無事に登り切る事を願って頑張りました。合戦小屋に12時20分到着。此処で名物のスイカにかぶりつきました。お昼のおうどんも食べて13時過ぎ出発、合戦の沢頭には13時45分到着、この頃には雨も上っていました。ほどなく燕山荘の赤い小屋が見えて来ますが疲れきった脚には歩けど歩けど到着しないように思われました。そんな我々を癒してくれたのが、小さいながら凛として咲いている種々のお花でした。15時前にやっと到着、山荘の人の出迎えを受けました。山荘は1921年創設、アルプスでも有数の歴史ある(86年)山小屋のひとつだそうです。今の赤沼健至オーナーは3代目で、このオーナーが夜食堂で自然と人間、動物、植物の共存がいかに大切かという話を真剣に又面白く話され、人間の細やかな優しい心掛けによってのみその共存が保たれると言う事を力説されました。終ってからアルブホルンを吹いてくれました。その後、星を見に出ました。うっすらとミルキーウエイとその両横に機織姫と牽牛星も見て、瞬時童心に戻りました。

 27日はご来光遥拝に感激し朝食後のコマクサ鑑賞会にも参加し6人で30分ほどの燕岳頂上に立ちました。其処からは一点の曇りもない青空に槍ヶ岳を始め360度北アルプスの連山が見渡せ、もう感動に次ぐ感動でした。昨日の疲れはどこへやら心は満足感に満たされました。その後、北アルプスの表銀座と言われる所を槍ヶ岳などの眺望を満喫しながら歩きました。 ほどなく山荘に戻り、登りと同じ道を10時20分下山に向けて出発。前日の小雨に比べこの日は快晴、青空。夏はお天気が良くても少し靄がかかることが多いそうですが、この日は前日の雨で空気が澄んで秋のようにきれいに見え本当にラッキーでした。お蔭で前日見る事の出来なかった周りの景色の美しさを堪能しながら下る事が出来ました。中房登山口に着いたのが16時。遂に無事下山、万歳!!

28日午前中、安曇野の「ちひろ美術館」に行けるというおまけもつきました。下山後ホテルでの打ち上げでは卒業後50年を迎えようとする年に、こんな素晴らしい体験が出来たのも、山川さんが毎月お世話して下さる歩く会に参加させて頂けたお蔭で出来た事と皆で大いに感謝しました。


登山参加者  (赤井峰子 芦田洋子 鈴木久子 辻井幸子 鶴岡陽子 森本俊子 


1.7月26日朝小雨の中を出発 2.合戦小屋で休憩 3.27日朝のご来光
4.砂礫の間に可憐に咲くコマクサ 5.燕岳山頂から槍ヶ岳を見る 6.山頂での記念撮影(良く頑張りました)
7.同じく山頂から宿泊した燕山荘、後ろは大天井岳と常念岳 8.順序がおかしいですが燕山荘から見た朝の燕岳です 9.燕山荘への帰り道
10.燕岳の下の這い松群がきれい 11.夕方に雲が湧いてきました 12.下山途中から見た燕山荘
13.下山途中も好天に恵まれました 14.槍ヶ岳が見えます 15.ちひろ美術館にて
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