渡邊 興亜氏「金蘭会セミナー100回記念講演」で熱弁


 721日、「金蘭会セミナー100回記念講演」を我らが同期生の渡邊  興亜さんが講師で「わが国南極観測の50年パートU」と題して 熱弁をふるわれました
 

会場の母校7階「視聴覚室」は 定刻5時30分には197名の参加者で溢れんばかりの盛況です。私達S33年卒も34名参加で渡邊さんを応援いたしました。27年卒の先輩である三原氏による講師紹介に始まり、「国立極地研究所名誉教授」の渡邊 興亜氏の登場。パソコンを操作しながら、写真をふんだんに使い スケールの大きい学術的な お話でした。

同じテーマで今年217日に「パートT」がありましたが(風早さんの報告がすでに掲載されていますので ご参照ください)好評だったので 今回100回記念講演に 選ばれました。

氷に覆われた未知の南極大陸は、砕氷観測船「宗谷」による探検観測の時代から「ふじ」「しらせ」時代には 本格的な観測が展開されましたが、幾多の困難な課題の克服の歴史だったことでしょう。

今、観測の最大の課題は地球環境の変動に関するものであり、オゾンホールの観測では世界最先端の観測が行われているということです。
オーロラ・可愛いペンギン・隕石など渡邊氏は「南極は 良い所で 別荘地みたい」と話されていましたが 高校生の頃に南極に憧れて以来 4度も南極に行き、越冬隊長として 世界でトップレベルの貴重な観測成果を上げられ 帰国の際には 南極の「氷」を持ち帰られたということからも 南極大陸に対しての氏の大きな愛着を感じました。

 講演内容に関しては 母校「金蘭会」のホームページに 「パート1」が詳しく掲載されています。共通部分も多いので 是非 ご一読ください。    http://kinran.jp/seminar/95/index.html

 講演後は金蘭会館に場所を移しての パーティがありました。飲み物、料理が出され立錐の余地もないほど 人、人で溢れる中を同期生が集まり、和やかに、歓談しました。 最大勢力ですから、賑やかなこと ご想像ください

  帰路 渡邊氏と二次会に向かう途上で伺ったことですが 「南極昭和基地では 夜は何をして 過ごされましたか?」と尋ねましたところ「夕食後 適量の酒を飲みます。人には絶対勧めないのですよ。だから日本にいると二日酔いはしょっちゅうだけれど 南極では二日酔いはしたことありません。風呂に入りその後 本をよく読みましたね。大仏 次郎著「天皇の世紀」など大作をよみましたよ」と その頃を懐かしむように 答えられました。

渡邊さん、金蘭会セミナーのため 二度も 遠路 お越しいただきまして ほんとうに お疲れ様でした。お蔭様で 私達も しばしの間 地球規模、宇宙規模の壮大なお話で 些細な煩悩を忘れることが出来ました。

         納富淑子

なお、「二次会」は納富さんが参加されず左の写真だけです。残念ながら場所が狭くて詰め掛けた女性陣もやむなく帰られたとか。でも盛況の感ですね。
(以上、編集者補足です)


 
(写真は風早さんが全て撮影、クリックすると拡大します)

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