八甲田山・山スキーツアー報告(H17.4.1-5)      山川正彦

八甲田山は青森市から南30kmほどのところにあります。標高Max1500m程度の山が8つあり、百年程前の陸軍歩兵隊の悲惨な遭難事故は新田次郎の「八甲田死の彷徨」で有名です。広大な山域は吹雪くと方向を見失う危険性を実感しました。その西側山麓・標高900mにある「酸ヶ湯温泉」は300年の歴史があるそうですが、地元の農家の方々の長期湯治宿として親しまれています。私達7名は伊丹からJALに乗り青森駅の海鮮市場で安くて新鮮な材料を沢山仕入れて宿に入りました。一日目は午後2時半に宿を出発して4時まで美しい雪景色の中を歩きました。それから林間コースを気持ち良く滑って20分で宿に到着。夕食の準備をして、千人風呂に入ったあとは、ご馳走での宴会です。ここは自炊が出来るので我々は毎日いろいろ作りました。メンバーの松下夫人は料理がお得意です。さて、2日目は旅館のバスで20分ほど乗り、唯一のロープウエイに乗って1,326mの山頂駅へ。登山届を提出して宮様ルートを滑り降りて酸ヶ湯に11時過ぎに到着、小休止のあとシールを付けて硫黄岳ルートから大岳を目指す、3時には大岳避難小屋に到着、環状ルートを滑り1時間弱で宿へ。3日目は天候が悪くロープウエイ山頂駅で待機、フォレストコースを滑降のあと、再度山頂駅に登り、中央ルートから酸ヶ湯へ滑った。4日目の天気予報は良かったのだが、硫黄岳ルートを登り、硫黄岳を登り始めたがクラストしているので中止、仙人岱ヒュッテで早めの昼食のあと小岳に登った。風雪が強くなり1478mの山頂にやっと辿り着き、シールを外して滑り降りた。この日は天候に恵まれなかったが、雪質の良い日の滑りはまことに快適で、大きな樹氷が点在する中の滑降は最高である。
(以下の写真はクリックすると拡大します)
酸ヶ湯温泉旅館の玄関です。 旅館裏の斜面、雪質が良い時は気持ち良く滑れます。 歩行登山途中の小休止。山内君の後ろは南八甲田山です。
巨大な樹氷の先は弘前方面 無数の樹氷の先に大岳
(1584m)を望む。
左から山内、松下夫人、鎌田リーダー、山川、山岡会長
霧氷に風が吹くとダイヤモンドのように雪片が舞い落ちる。 重いリックを背負っての登りは苦しい、狭い谷間は雪崩の恐怖も。 樹氷の先の小岳(1478m)
急坂を登り切った左から山内・鎌田・松下・佐藤の面々 標高1478の小岳を背景に山川 スキーを裏返してその上に座り一休みの山川・山内

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