チェルビニアスキー旅行 青山・山内・山川 スイスのマッターホルン(4,478m)の周辺でスキーをして来ました。得がたい経験だったので少し 長くなりますが報告します。なお、名峰と記すのはマッターホルンのことです。 1.地形的説明(地図は現地インターネットが分かり易いです、下記をクリックして下さい イラスト地図をクリックすると詳細が出ます。) http://bergbahnen.zermatt.ch/e/skigebiet/ 1)マッターホルンは日本の宗谷岬とほぼ同じ北緯46度位のイタリアとスイス国境に座している。 このイタリア側(南側)にチェルビニア(Cervinia)と言う小さな町がある。標高は2,050m、ゴンドラを三つ 乗り継ぐと高さ3,480mのプラトーローザ(Plateau Rosa)に着く。ここは既にスイス領内、今乗って 来たゴンドラの下に広がる名峰の南側ゲレンデと国境の北側に広がるスイス側のゲレンデがあり 総滑走距離は約245kmで例えば日本の志賀高原10倍とも言われるスケールだ。 2)スイス側はプラトーローザから40分ほど滑るとフーリー(Furi)着く、更に少し林道を滑ると 登山電車のFinderbach駅だ。ここから登山電車・40分で有名なゴルナ-グラ-ト(Gornergrat)。 標高3,089mのここから先程のフーリー(1,864m)までのダウンヒルは名峰を左正面に眺めながら 高度差1,200mのコースだ。 3)フーリーからリフトに乗換えてシュワルツゼー(Schwarzsee)・2,583mに登ると名峰が目の前。 ここから少し移動するとトロッケナーシュテイク(Trockener Steg)に着く。更にゴンドラに乗って クラインマッタホルン(Klein Matterhorn)・3,883m駅に登るのだが、そこは山の頂上に トンネルを掘ってゴンドラを通す構造になっている。どうして富士山より高いここで、大規模な工事が 出来たのかと感心する。駅の真下は氷河のスタート地点でゴツゴツした氷塊が重なり、クレバスが 気味悪い。 4)このクラインマッタホルンの展望台からの景色を満喫したあと、一気に2,050mのホテルまで標高差 1,800mの滑走は、整備された広大なコースで実に壮快だ。 2.日程 1)現地1月8日(土)は快晴・リフト券を入手してゴンドラに乗り標高2,555mのPlan Maisonで足慣らし。 昼食はプラトーローザまでゴンドラで登り、少しイタリア側に降りた山小屋で取った。 ビールやワインがパンとチーズ、辛い煮込みスープと合って食が進む。 2)9日(日)はプラト-ロ-ザからスイス側へ10分程滑り降りたTrockener Stegのゲレンデを中心に滑った。 ここの昼食はミートスパゲッテイとフランクフルトソーセージにビール、名峰を眺めながらの味は格別。 3)10日はフーリーまで滑り降りてゴンドラでツエルマットへ。街を歩いて登山電車駅まで20分の散策。 古い街並みに馬車が鈴を鳴らして通る。登山電車は約45分かかってゴルナーグラートに到着。 モンテローザ(スイスでの最高峰・4,634m)が美しい。帰りの電車内で昼食、缶ビールが美味い。 4)11日はフーリ−を経由してFinderbach駅まで滑り登山電車でゴルナ-グラ-トへ。そこからフーリーまで 滑り、リフトでシュワルツゼーへ。名峰を真近に見てスパゲッテイとビールの昼食。帰りのクライン マッターホルン展望塔からモンテローザやブライトホルンその他無数の山々を堪能した。 5)12日は前日と同じコースを滑りTrockener Stegで昼食。クラインマッターホルンからホテルまで一気に 滑った。そのあと青山・山内・山川と同行の松下氏の4人(何れも65歳)で再度プラト-ロ-ザからホテル まで標高差1,400mをノンストップで滑ろうと山内君の提案。今回ツアーの最後の滑りで怪我をしては 困るので慎重に行こうと話をしてからスタート、楽しくかつ豪快に4人で揃って滑り19分で着いた。 スピードを競ったのではないがかなり早く、山歩きではしんどそうな山内君のスキーの強さに感服した。 3.メンバーなど 1)今回は毎年来ておられるメンバーに我々ゆきうさぎ(山スキークラブ)の5人と青山が加わり総勢15名。 女性が8名で皆さんスキーが大変お上手であった。 2)ホテルはホテルヨーロッパと言う4つ星で部屋も従業員の応対も良かった。 3)朝食はバイキングで美味しい生ハムとヨーグルト、数種類のパンとシリアルで飽きない。夕食は サラダ・オードブル・前菜・メインにデザートと毎晩メニューが変わり、ビールとワインで堪能した。 4)毎夕ホテルに帰ってから夕食まで時間があるのでビールや土産物を買いに出た。 街は暗くなって教会のイルミネーションが点灯されても、高い名峰は夕日に輝いて素晴らしい。 4.補足 天候に恵まれて3日目だけ少し雲が多かった程度、寒くもなく快適な5日間であった。今回の旅行は このグループの10回目を飾る記念行事で、厚かましく参加させて頂いて大変お世話になった。 世話役の生田氏とサポートの川添嬢にお礼を申し上げて、この報告を終わります。 以下の写真はクリックすればすべて拡大します。
|