2009.09.09  田中信昭

船旅の自由帳8〜GETスタート〜

盛り沢山な船内企画の中に“Global English(Espanol)Training”(略してGET)コースというのがあり、予めこの英語コースに申し込んでいた。受講料が高いが、このクルージングに独りで参加してもこういうのに入っていれば、いやでも仲間ができるだろうと思って。今さら英語のトレーニングでもないだろうとも思ったが、最近は日本語も時々出てこなくなることがあるのに、増してしばらく使ってない英語はなかなか思うように単語が出てこない。

Languages are tough to learn but very easy to forget without practice!

外国人の先生が10人乗りこんでいて共に船内生活をしながら、決まった時間には1時間20分のレッスン時間があり、その他は自由、船内の至るところで英語やスペイン語が飛び交っている。ちょっとした宿題も出る。個別のインタビューがあり、クラス分けがあった。先生はColinというアイルランド人。クラスメイトは自分を入れて5人。みんなよくしゃべる。年上が2人もいる!

GETの考え方がなかなかいいなと思っているのは、曰く、世界中で英語を話す人間がおよそ15億人ぐらいいるそうだが、そのうち所謂ネイティブスピーカー同士の会話は何と10%に過ぎないとのこと。後はいわゆるブロークンな文法的にもおかしい表現が平気で日常的に話されているのだという。だから片言でも何でもどんどん話せという。現にGETの先生と称する人たちの出身は実にバラエティーに富んでいる。イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、ベルギー、スペイン、

一方、この船には多くの英語の達者な若い日本人スタッフ(みんなボランティア)が乗り込んでおり色んな講演会(同時通訳)や企画・寄港地ツアーの通訳を引き受けている。多士済々!我がキャビンのある9階のフロアを担当しているハウスキーパーは52歳のスペイン語と英語を話す男性、ホンジュラスから来たという。毎日彼からスペイン語の片言を習っており、少しずつメキシコでの事を思い出している。レストランで働いている連中も実に様々な国の出身者たち。これらに加えて、アフリカ入りに備えてシンガポールからケニア人のダンサーとバンドが乗り込んでおり、スワヒリ語の勉強会まである。

 

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