2009.08.29 田中信昭

船旅の自由帳3〜船内生活の始まり〜

朝は5時前に起床、直ぐに11階のオープンデッキに上がって大海原から昇る日の出を見ながらウォーキング。歩いているのは十数人か、殆ど熟年層。若者や夜更かし組は朝が遅い。6時半から太極拳が始まる。シャワーを浴びて7時半ぐらいから朝食に行く。食事は豪華ではない。ビジネスホテルのビュッフェスタイル並みか。毎回違うテーブルで、違う人たちと食べることになり、その度ごとに新しい出会いができることになる。早速囲碁の相手も見つかったし、若い連中の話も聞ける。

今回のツアーは乗客がうんと少なく約400人と聞く。若者が半数よりちょっと多いぐらいか、後は熟年層。中間の働き盛りはほとんどいない。しかもペアは少なく、6-7割はシングルでの参加。小さい子は見当たらないが、最年少は13歳のハーフの女の子、おばあちゃんと一緒の参加と聞く。85歳のヒバクシャの人が最高齢か。今時3ヶ月半も休みが取れる若者は聞いてみるとみんなフリーター、一旦仕事を辞めてこのツアーに参加したという。我々の若い時代には考えにくかったこと。日本も大いに変わった。その若者の半数ぐらいは何らかの形で船内活動の企画や手伝いをやっているボランティア。その代わり料金はグンと安い。

10時頃からはいろんな催しや自主企画の相談などが始まり、オリエンテーションやレッスンの紹介など盛り沢山、あっという間に昼食の時間になってしまう。午後ちょっと囲碁をやって、15時にはアフタヌーンティータイム、昨夕は初めてのOfficial Dinner、カジュアルが売り物のピースボートの数少ないちょっと改まった夕食、その後船長主催のWelcome Party.若者は盛り上がっていた。昨日の朝お会いした数人の友達がいなかったらちょっと疎外感を感じたかも知れない。

船内での買い物、追加の飲み物代金など支払いは全て船内で予め発行されているIDカードで。1か月毎のクレジットカード清算になる。あっという間の3日間で今のところ退屈をしている暇はない。むしろ慣れないせいもあって、広い船内を時々迷いながら、イベントから次のイベントへ渡り歩いて忙しい。船の揺れは殆ど感じない。外洋に出てからもベタ凪、こんな時ばかりではないのだろうが目下体調も良く快適。

知り合った仲間がお互いの部屋を見てみようということになり、相互訪問。5,6人が先ず我が部屋へ。「いいなあ、凄い!」の連発、「これで?」と今度は7階の皆さんの部屋へ。

一つはご夫婦の2人部屋、狭いがまあまあ。問題はその同じ7階フロアの3人部屋、先のと同じ広さで、2段ベッドを含む3人暮らしはこれは大変だろう。思い切って一人部屋にして良かった!

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