2009.09.22 田中信昭   

船旅の自由帳11〜ケニア・サファリ〜

9月19日(土)朝7時ケニアの港町モンバサに到着。早速下船して「GETイングリッシュサファリ」というオプショナルツアーに参加、1台のVANに生徒5人プラス先生とドライバー兼案内人が乗り込み、基本的にonly in English 約1時間半のハイウェーのドライブで最も近い東ツアボ国立公園に着く。2年前まではこのトランスアフリカ高速道路は舗装されていなかったそうだが、今は片側1車線のアスファルト舗装が完成していて「埃っぽい」と聞いていた移動はそれほどの問題はなかった。途中両側は広大な草原にまばらな木、時々申し訳程度の畑らしいものが見える。村らしいものが近づいてくると土地の人々の鮮やかな服装が目立つ。土壁の本当に粗末な家々とこの服装とのコントラストが奇妙に感じられる。頭に荷物を載せて歩く姿はしゃきっとしていて美しい。

いよいよ公園に入るとドライバーは右に左に目を配り、動物を探す。聞くと視力は5.0ぐらいあるそうだが、動物的。遠くのブッシュのそばに「象がいる」というが、なかなか我々には見えない。言われるところをカメラや望遠鏡でズームアップして「あ、いたいた!」そのうち色んな動物が次々現れて興奮。だがハイライトは昼前に今夜の宿泊予定のロッジについてびっくり。その裏手に水場があり、何とそこに何十頭の象やバッファロー、ケニアンエクスプレスと綽名のあるイノシシの一種、ヒヒやきれいな大きな青い鳥などまあ所狭しと水浴びをしていた。「象が赤茶色い!」実は本来は見慣れた灰色なのだが、水と一緒に赤土を浴びるので動物はヒヒときれいな鳥を除いてみんな赤茶色になっていた。“Nice Surprise!これを今日の日記のタイトルにしたい。

年間に2回の雨季があり、3,4,5月が本格的で、これからの10、11月が規模の小さい雨季だという。いまは乾季の終わりで大変に乾燥しており動物たちは水場を求めて集まって来るのだそうだ。一杯写真を撮ったのでこれを見てもらうのが何よりなのだが何せ再三説明している状況なので先ずは拙い文章だけで、、、さすがに貴重な観光資源だからロッジはすっきりとクリーンでヨーロッパからのツーリストの姿も見える。昼食の後夕方のゲームドライブ、ライオンが遠くからバッファローの群れを伺っている所が見られたが、襲いかかるまでには至らず夕暮れが近づいた。

広大な草原の夕暮れ、いつまでも見ていたい気分だったが夕食。その後はアフリカンダンスショー。またまた大騒ぎ。翌朝が早いので早々にベッドに入った。

次の朝は5時半起き、草原から上がる日の出を見ながらの朝食もそこそこに、3回目のゲームドライブへ出発。もうキリンのファミリーがすぐそばで木の葉を食べていてもそんなに驚かなくなった。

広大な草原の中に家族からはぐれたらしい子象が1頭、、このままでは生き残れない、早く家族に会えるようにと祈ったことであった。

ケニアの暴動:2007年12月27日、大統領選挙の後に大規模な暴動が起きた。現職だったキバキ大統領の選挙結果操作に怒った対立候補のオディンガ支持層の暴動が民族間闘争にエスカレートして、1000人の死亡者が出る騒ぎになった。それまで5%の経済成長率を達成していたアフリカ切っての優等生国だったので、アフリカのみならず、全世界に与えた不安は大きかった。

“peace”程大切なものはないとバンドのリーダーは切実に話していた。

人々は至って陽気で人懐っこい、片言英語でのやりとりが面白い。例によって土産物屋で値切り交渉をするのが面白い。結局余計なものを買ってしまうのだが、、

船の姿を見ると懐かしい気がしてくるのは面白いものでだんだん船が我が家になってきたらしい。

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