マー君の食べ歩き(1)−ラーメン雑感

大手前33年卒のHPを活性化するための一つの方法として、

食べ歩きのコーナーを作ろうということになりました。この年になると美味しいものを食べたいという欲求が高まり、ほとんど唯一といえるほどの楽しみであります。このコーナーに「食」についての楽しい思い出や美味しいお店の紹介など沢山の寄稿があればこれまた大きな楽しみです。そのきっかけになればという思いで私のラーメンについての所感を述べたいと思います。

京都で仕事をしていた時、その合間にラーメンを食べ歩いて、自分なりのランキングを考えたことがあり、そのコピーが結構人気で多くの人に貰われました。まずはその当時のまとめを見て下さい。一部修正していますが・・・


京都のラーメン雑感

                                                平成9106

平成93月上旬お得意さんを訪問する車の中で、なんのはずみかラーメン談議になった。「A君が詳しい」とB君。京都のベスト3を聞いてくれと頼んだことから、推奨店を教えてもらうだけでなく、京都新聞社編「ラーメン大好き」を借りることになった。36日を皮切りにラーメンにはまり込むことになった次第である。約半年間で40店およそ60食。ラーメンづけになったというのが実感である。

 京都のラーメン屋の実状を垣間見たわけであるが、大変だなあとつくづく思った。行列のできる店も6店はあったが、この間にガス料金が払えず閉栓になった店もあった。大体において低価格で客が少ない。労務費の節減に努め、麺やチャーシューの量を減らしたり、消費税便乗値上げなどいろんな工夫がされている。しかしラーメンは味。味に対する工夫と努力は相当なものである。京都の主流は醤油味でいろんな工夫が興味をそそる。それに九州、北海道、中国地方など各地のラーメンや個人の独創が挑戦している。そんな構図と思われる。まず何よりも大事なものはスープ、次はチャーシュー。麺にこだわる人もあるだろう。酢、醤油、からしなどの調味料がおいてあればありがたい。自分の好みにより、40店を紹介する。

  

A

珍遊

ほそかわ

めん馬鹿一代

左京区一乗寺払殿町14

右京区西京極南庄境町9

上京区丸田町通日暮西入る

友人を連れて行って食べさせてやりたい。うまいぞ。

B

長浜ラーメンみよし

ますたに

ラーメン竜昇

ラーメン藤本店

熊本ラーメン味千

中京区木屋町通三条下がる

左京区北白川久保田町26

左京区一乗寺払殿町50−2

南区久世橋通烏丸東入る

左京区下鴨西半木町70−2

また食べに行ってもいい。

C

中華そばの店ちいふ

玄屋

かおたんラーメン

中京区押小路通小川西入る

伏見区東組町698

乙訓

すきやき風。珍味。

粕汁風。珍味。

中華料理風。珍味。

D

北区4店

左京区5店

東山区2店

上京区1店

中京区7店

下京区3店

右京区3店

南区1店

宇治市2店

城陽市1店

原文には店名を書いていますが、ここでは省略します。

後日談(1)

これだけ食べ歩いて、私は京都の「醤油こってり」が最も気に入ったのです。その系統の店が上位にランクされています。あとでA君が教えてくれて驚いたのですが、No1「珍遊」はNo5「ますたに」の親父さんの1番弟子で、No2「ほそかわ」は親父さんの息子であると。なるほどそうやなあと思いました。

「ますたに」は東京にも進出していて、日本橋と田町に支店があり、特に田町の店には後に私の勤務した会社の東京オフィスがあったのでよく通いました。

芦屋市の打出辺りの2号線沿いに「ちんゆう」というラーメン屋があります。当初は「珍遊」という看板でしたので食べに入ったのですが懐かしいほぼ同様の味がしました。それで京都の「珍遊」との関係を聞いたら全く関係ないと。後日京都の「珍遊」に行った時に聞いてみたら知らないと。味は同じなのに。しばらくして芦屋の店は「珍遊」から看板を「ちんゆう」に変えたのですからなにかいわくがあるなと思っています。

それからこれらの店には醤油と酢が置いてあるので、客は好きなようにそれらを入れて食べていました。それを見てわたしの編み出した方法は、最初はそのまま1/3食べて、次の1/3は醤油を少し入れて食べ、最後の1/3はさらに酢を加えて食べる。違う味を3回味わうのです。1度試みて下さい。最後は何とも言いようのないまろやかな美味しい味になっています。しかし醤油と酢をカウンターに置いている店はほとんどなく、要求したりいろんなものを入れて食べたら怒られたこともあるので要注意です。自分の作った味を食べろということなのでしょう。それから私は単品でこれ一筋という店が好きです。醤油ラーメンも味噌ラーメンも塩ラーメンもである。さらに餃子も焼飯もというより、何か信用できると思いますし、気にいることになります。それからラーメン屋さんは定休日を決めていますが、何回も裏切られました。皆さんもこれというお目当ての店に行く時は、本やHPにある営業日はいったん疑ってTELで確認してから出かけた方が良いと思います。要するに好きな時にオープン、何かあれば勝手に休業する。正に個人主義という実感です。

この業界は浮沈が激しいので今はどうなっているのでしょうか。「BIGLOBEラーメン帝国」というHPの中に「京都ラーメン激戦区!」というコーナーがあるので見て下さい。10店が紹介されていますが、そのうち7店はこの40店に入っています。まだ多くの店が頑張っているわけです。私もAの3店にはもう1度行かなくてはと思っていたところ、先日7月8日写真撮りも目的に「珍遊」へ行きました。何とも言えない美味しさで、味も店内の様子も変わりなく、久しぶりに息子や孫に会った感じでうれしくて涙が出ました。。

後日談(2)

平成9年9月27日の定期健康診断の結果、中性脂肪が508に急上昇していました。もともと基準値の150はもちろん200も超えていたのですが、それにしても大幅な増加で、医師はどうしたかと聞きました。思い当たるのはラーメンしかありません。この半年間大阪でも食べていますから概ね70食。昼食と夕食の機会が月〜金でざっと250回、約30%はラーメンを食べていた。別にいろんな会合が沢山あったので、自分で何を食べるか選択出来る機会としては、50%はラーメンを食べていたのでした。

6か月間ラーメンを止めました。11月12日の採血では177、翌年3月3日は175。やはりラーメンが犯人でした。脂肪分が多いですから気を付けなくてはいけません。

そしてその6月末には関係会社に転籍して京都を離れることになりました。その結果「ラーメン大好き」に掲載されている85店、全店制覇するという野望は、残念ながら頓挫してしまいました。しかし、食べ歩きの楽しさを味わうことができ、「京都のラーメン雑感」としてまとめることも出来ました。そしてラーメン屋さんにはいまだに何故か親近感を覚えるのです。

後日談(3)

大阪のラーメンはどうか。食べ過ぎると中性脂肪が増加する。高脂血症と言われているのでそんなに食べたら大変です。ぐっと抑えて月2食くらいでしょうか。ぼちぼちながら目につく店や有名店にも行きます。しかし京都の時のような情熱はありません。ここのラーメンはどうかなと暖簾をくぐる。美味しければ良し、でなければしかたないかとさっぱりしたものです。

大阪で1番好きなラーメンは「薩摩っ子ラーメン」。北区空心町交差点の東南角にあります。にんにくを是非入れて食べて下さい。道頓堀にも支店が出来ています。道頓堀には私の好きな「金竜ラーメン」、いつも行列のできる「神座(かむくら)」、路地の中に知る人ぞ知る「月光仮面」。この4店が至近距離にあり、このどれかに行けばラーメンを食べたいという私の欲求は満たされます。

道頓堀となんばは新しいラーメン激戦区ではないかと思います。いろんなラーメン屋さんが集まってきて鎬を削っているように見えます。どのように推移するか楽しみです。

最近行った店を紹介して締めくくりにします。なんばパークスに確かラーメン村があったはずと数日前に行きました。7Fに「ご当地フードパークKOBARANCHI」というゾーンがあって、麺を主にいろんな店があります。そのなかで「玄武」というラーメンを食べました。東京世田谷が本店で全国ラーメン99選に入っているというからです。醤油のこってり系ですが薄味で魚系の味もする奥深い不思議なものでした。リピーターはいるだろうと思いました。もう1軒はしごで、隣のお米クラブにある「竜旗信」、堺が本店で塩味の今評判の店です。沢山の客が行く店はそれなりのものがあります。美味しく頂きました。

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