第121回目になる3月の歩く会は、3月16日(水)に参加はいつもより少ない9名で実施しました。田中君が選んだコースは高低差もあまりなくて景色の良いもので珍しい名所旧跡も訪ねる事が出来ました。京阪電車の伏見桃山駅を10時に出発し、御香宮神社の門前を通って乃木神社へ。後で尋ねる明治天皇陵のすぐそばに、明治天皇に殉死した乃木神社があるのは面白いですね。少し調べてみると乃木夫妻殉死後、薩摩藩出身の村野山人(ご存知のように乃木さんは長州です)と言う方が私財を投じて乃木大将の人となりを後世に伝えるべく作ったものだとか。私個人としては乃木さんがそんなに偉い人だと思いません。若いとき西南戦争で軍旗を奪われるミスもしているし・・・、でも息子を失いながら負け戦に近い戦いを続けた悲劇の人と言う印象は強いですね。こんな司馬史観が間違っていると言う本が出ていると、関岡君が教えてくれました。
また、田中君と乃木神社にあった歌碑(看板)で「水師営の会見」、更に思い出して「万朶の桜」を歌いました。
 
乃木神社を出てしばらく歩くと大きな階段が出てきました。これも調べると220段もあり急勾配で登るのが少し大変です。上がって見ると大きな御陵が正面にありました。これも資料に拠ると秀吉が建てた伏見桃山城の本丸に当たるとか。この少し左手奥(北西)に桓武天皇陵があります。今日の出発点である御香宮神社を過ぎてすぐに左手に広大な山が見えてそれを見ながら登って来ましたが、その山域全部が宮内庁管轄域です。関岡君とか矢尾君が仁徳陵とどちらが大きいかと議論していました。これも帰って地図を見ると仁徳陵と履中天皇陵を合わせた面積に匹敵する感じです。
 桓武天皇陵には寄らず右折して現在の伏見桃山城を右手に見ながら北東に向かいました。大岩山(標高182m)からの眺望は素晴らしく、大阪市のビル群や愛宕山など一望出来ました。ここでゆっくり昼食、例によってビールとお酒が進みます。ここから山を降って行くと面白い鳥居がありました。堂本印象が寄進したとかで鳥居に色々な絵が彫ってありました。更に北上を続けて深草北陵と言うところに着きました。伏見天皇、後小松天皇、正親町天皇など12人が合葬されているもので北朝の方々だそうです。

 
いよいよ最終目的地・稲荷山に近付いて来ました。夕食まで時間があると言う事で北東に大回りすることにしました。白菊の滝で、ビールを飲み、歌を二曲歌いました。「仰げば尊し」と「贈る言葉」、今後も毎回何か二曲ほど歌う予定です。大休止を終わって歩き始めてしばらくすると伏見稲荷神社の上に出ました。外人が多くて流石京都は観光地だなと。JR稲荷駅から電車で二駅戻って、最初に素通りした御香宮神社で時間を調整したあと夕食の店に入りました。銘酒・英勲の直営店である醪音(もろみね)は料理が大変美味しくて、上品な感じでした。その為いささか飲み過ぎました。次回(4月4日(月))も田中君の案内で出町柳から西に歩いて船岡山(標高112m)を経て等持院まで歩く予定です。
 
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