若狭の小浜の南に芦生原生林というのがあります。京大の研究林で許可が無いと入れません。市来君のお陰で実現し、17名が参加しました。
 5月21日8時半に大阪駅から貸切バスで出発し、京都縦貫道を通り、園部ICで降りて19号線を北へ走りました。 10時50分に「かやぶきの里」に到着し、雨の中を歩いて回りました。江戸時代に建てられた茅葺の民家が立ち並び、まことに落ち着いた雰囲気でした。
 そこから30分ほどで「芦生山の家」に到着しました。食堂で持参の弁当を食べて、かなり強い雨の中を12時50分に出発しました。昔木材などを運んだトロッコ軌道を東へ歩きます。野生の藤の花があちこちに咲いていて、一面の緑の森の中を歩きます。きれいな由良川の源流沿いに二時間ほど歩いて、もう引き返そうとした地点はスタート地点から標高差で100mしか登っていません。降りも同じ程度の時間を掛けて16時半に宿に着きました。
 18時からの夕食は地鶏のすき焼き、卵が新鮮でお皿に割るとぷくっと膨れています。お野菜の天ぷら(蕗とコシアブラしか覚えていません)を揚げては配ってくれる気持ちの良いサービス。お酒も進みました。19時半頃から始めた集会室でのミーテイングでもワイン二本を開けながらいろいろお話をしました。これからの行き先の話題もありましたが、前回の事故の反省と対策も話し合いました。
 マムシクサ

 翌日8時に出発し、内杉谷川に沿って立派な林道を登ります。道は昨日のトロッコ道よりはるかに良いのですが、雨がひどくなって、これでは昼食を取る所が無いと考えました。時間は10時、既に1万歩を越えています。標高650mで目的地まで高度差130m、それでも3-40分は掛かったと思いますが登ってもあまり意味が無いので諦めました。雨の中を降る事1時間半、田中さんが行きで無くしたストックの先も見つかり、雨も止んで寒さも無くなりました。枢倉谷川との合流地点の河原に降りて、宿で作って貰った美味しい弁当を食べました。13時過ぎに宿に着き、身支度を整えて帰路に向かいました。二日目は特に雨がひどく人物写真は少ないですが、岡本君が撮ってくれた珍しい草花が面白いです(名前は岡本君と鈴木さんに聞きました)。以下みなさんからの感想を載せさせて頂きます。(山川)

芦生行きお疲れさまでした。少し降られたとはいえ、5月の歌さながらに草木は萌え、その新緑の美しさに心が癒されました。加えて川のせせらぎの音が耳に心地よく、大満足のウォークが出来ました。お世話下さった市来さん、山川さん
はじめ皆さま本当に有難うございました。叶うなら秋の芦生も訪れてみたいです。年齢とともにだんだん行動範囲も狭まってはきますが、今後ともよろしくお願いいたします。(赤井峰子)

 ツリガネツツジ

雨のお陰で、緑は一段と美しかったのではないでしょうか。色々な植物を楽しむことが出来ました。自然林か、人工林か、二次林か考えながら、ブナ純正林を眺めました。トチの木やサワグルミ、色んな種類のカエデなど葉から想像したり、藤や桐、ウツギ、山法師の花も楽しめました。杉の人工林では、高くまで行き届いた枝打ちがされ見事な杉の木が真っ直ぐに育っていましたね。季節を変えてまた行かなければという気にもなりました。
イワカガミ
芦生原生林の本を2冊買い求めたお陰で私はまだしばらく余韻を楽しめそうです。(鈴木順子)


アシウテンナンショウ


長年あこがれ続けた芦生での2日間 雨に少々いじわるされましたが 本降りでは無かったので却って雨でみずみずしさをました若葉やはるか眼下を流れる由良川の水かさを増した瀬音に感動の連続でした。素晴らしい自然が豊かにある芦生を満喫出来た幸せをかみしめております。もう少し早い時期(芽吹きの頃の緑のグラデーション)や秋の紅葉の頃など 叶うなら何度でも訪れたいと欲がでてきました。
雨で歩く距離が短くて若干不満があるのでは?との御懸念は私に関しては全くありません。歩ける難易度も距離もちょうどこれくらいが最適で
ムラサキマムシクサ
、木々の緑、足元の草花など周りをゆっくり見回すゆとりも貴重だと思います。(納富淑子)


 



 
 
   
 
 
   
       
       

 
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