第79回歩く会 
( H23 09 14)
 (表六甲 長峰山、杣谷峠)

      参加者 男性9名 女性12名 計21名

                                   記述 浪江章一(初参加)

11年間、仕事でベトナムに駐在して、今年5月に退任、日本へ帰国しましたが、「さてさて、これからの残された人生何をするかな?」と思案をしている時に、山川さんや赤井さんから「歩く会へ一度参加してみませんか」とお誘いがかかり、この日、初参加させて頂きました。大手前の同窓生の皆さんと長い間親交もなかったので参加前は少し不安でしたが、当日参加された皆さん全員に暖かく、旧知の仲間として迎えて頂いて、気持ちだけは青春に戻ったような本当に楽しい1日を過ごすことができ、感謝しています。

私はベトナムでも会社の行き帰りも車で、普段歩くことも少なく、運動らしきことは何もしていなかったので「皆さんについて行けるかな」と心配でしたが、迷惑を掛けてはいけないと、精神的な踏ん張りで、少しの足の痛みを、何とか我慢して完歩することができました。
阪急梅田発9:30分の電車に19人が同乗し、10時過ぎに六甲駅で市来さんが合流して、スタートとなりました。駅を出発して直ぐ、清流の六甲川の道沿いで、準備体操を終え、川沿いに登り始めました。登山口の途中まで、もう少し川沿いの道を行く予定が、「この先行き止まり」の掲示板があり、横道へ曲がり、途中で何人かの人に「長峰山へ行くにはどう行けばいいですか?」と聞きながら進みましたが、結局、帰りに下る予定をしていた杣谷川の方面へ、間違って行き過ぎてしまい、道を引返すはめになりました。途中道を聞いたおばさんから「あなた達は何をしに何処から来たのですか?」と聞かれたので「大阪から長峰山に登りにきました」と答えると「はあ!こんな炎天下にですか?」と驚かれ、口では言わなかったですが「何とまあ!こんなお歳より達が大丈夫かね」と呆れたような顔つきをされました。

スタートから道を間違えたことは、初めてらしく皆さんちょっぴりショックだったようですが、気を取り直して、舗装された急坂を、息を弾ませて「はあ、はあ」と登山口まで一気に登りつめました。時間的には20分程度の距離ですが、この日は晴天で日差しも強く、正に残暑厳しい折という状況下の急坂歩行で、皆さんにかなりの体力を消耗したように見えました。

登山口で、そこまで車で来た鈴木さんと合流し、いよいよ一番難所の長峰山への山道を登り始めました。山道に入ると、日差しも木々に遮られ、さわやかな風が吹き流れて、ほてる身体を冷やしてくれるので爽やかな気分になりました。昼過ぎには杣谷峠の近くまで到着する予定でしたが、登山口までの舗装道路での急坂歩行がこたえたのか、足の筋肉が突っ張って歩けなくなる人が数人出て、途中小刻みに休息を取り、足をマッサージしながらの歩行となり、予定より1時間以上、遅れてしまうことになりました。長峰山の頂上の手前でお昼にすることになり、やっと一同に、にこやかな笑顔が戻り、しばらく足の痛みも忘れて、楽しく会話しながらの昼食になりました。

午後は、足の弱っている人に合わせ、無理をしないことにして杣谷峠から麻耶ケーブルの星の駅まで歩きケーブルで下まで降りるコースに変更しました。

途中で見晴らしの良い場所も数箇所有り、後ろを振り向くと神戸の町や港が展望できてすばらしい景色にも出会うこともできました。

午前の歩行状況では、これから先どうなるかと心配していましたが、お腹が満たされたこともあり、足を痛めていた人も午後からは、大分元気が出てきたように見えました。少し時間が掛かりましたが、何とか杣谷峠まで全員無事に辿り着くことができました。

しかし、峠から星の駅までまだ約30分以上歩かなければならないので、田中秀和さんが、気を利かして通りかかった自家用車を止めて、足の痛い2人をケーブル駅の近くまで乗せてもらうよう折衝し、田中さんの話術と穏やかな顔に、相手の運転手も快く引き受けてくれて、2人は先に車で出発となりました。この二人と、星の駅で合流し、ふもとの麻耶ケーブル駅からバスで阪急六甲駅へ向かいました。18名で予約していた居酒屋「旅籠」には、5時の予約から大幅に遅れて6時半ごろの到着となりました。幹事の山川さんは下山の途中で予約している「旅籠」に何度も電話して遅れる交渉をされていましたが、お店では後の予約が既に入っていることも有り、時間の延長が難しく、1時間程度の慌しい宴会となりました。しかしかなり疲れている人もあったので、宴会は長引くより、早めに切り上げて、これでよかったのではないかと思っています。

宴会の最後にリ−ダーの山川さんから、この会を今後も続けて行きたいと思っているが、しかし参加する人は、事前に自分の体調や準備を十分整えて、山歩きの心構えと厳しい自然と向き合う自覚を持って参加してほしいと、ちょぴりお小言を頂戴する。私も山川さんのいう通り、我々の年代になるとなおさら、山歩きは単なる遊びで参加するのではなく、厳しい自然と向き合う自覚をもって、自分の体調を考え、無理しない範囲で参加することが必要だと思いました。

最後に今回の山歩きで出会った2つのエピソードをご紹介しておきます。

1つは、関岡さんが登山口の道端で携帯電話を拾われて、落とした人が困っているだろうからと、下山してから事務所に届けるつもりで持っておられたのですが、途中でその電話に呼び出し音がなり、出てみると落とし主本人からの電話で、話し合いの上、下山後に王子の事務所へ届けることにしたのですが、落とし主がケーブルのふもと駅で待っておられ、無事受け渡しが完了し、大変感謝されたておられました。

もう一つは、忘れ物が目立ったこと。私も最近忘れ物をすることが多いのですが、途中でめがねを忘れた人、カメラを置き忘れた人、ストックを置き忘れた人などありました。忘れ物は、私だけではないという安心感と、我々の年代では仕方のない事かなと少し寂しい気もしました。

今回は初参加でしたが、暖かく迎えて頂いた皆さんに感謝し、これからも時間がとれればできるだけ参加したいと思っています。

(写真は宮井・浪江・山川の撮影、いずれもクリックで拡大します)

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