世界遺産 春日山原始林を歩こう
奈良近郊に住む八木・森本が不慣れな案内役を仰せつかり鈴木さんの行程一部の下見協力も頂き10日、曇りから雨に変わる天候の中、19名の参加者が近鉄奈良駅を10時に出発、行程は天候を見ながら変更もあり得る事で以下の通りとしました。
(行程)近鉄奈良駅―浮見堂―飛鳥中学校前―滝坂の道(旧柳生街道)「寝仏―夕日観音―朝日観音―首切り地蔵(昼食)―地獄 谷新池―地獄谷石窟仏―石切峠(出口)」―春日奥山遊歩道―大原橋―鶯の滝―春日山周遊 道路―若草山山頂(鶯塚)―春日奥 山遊歩道―水谷茶屋ー東大寺前―近鉄奈良駅
この行程で昼食場所には嫌な虫がいたり、トイレ不足であったり嫌な部分もあったが石畳の上を原始林に雨も遮られ、川のせせらぎの音を聞き、石仏の宝庫を雨も忘れ非日常の空気を吸いながら一歩一歩踏みしめ、最終的には全行程、約16キロ(万歩計で33,000歩)を踏破し近鉄奈良駅に17時に着いた。
どこも行程省略せず、充分な休憩時間・場所は取れなかった事申し訳なく思っていますが最後に夕食で最近はめったに食べない焼肉で元気回復して頂けたのではないかと思っています。
今回の行程で昔来たことがある。奈良市内を少し離れただけで原始林がある。ぜひ紅葉の時にでも家族や友人と一部コースを歩いてみようと思われる方に蛇足かもしれませんがポイント説明をしておきます。
春日山原始林:御蓋山、春日山、花山、芳山など、春日大社の背山一帯を指す。春日山は古代より神の住む山として日本独特の自然信仰によって敬われ、841年に狩猟や伐採が禁止されて以来、原始のままの姿で今も自然が守られている。春日大社と一体になった文化的景観を形ずくってきたその精神性が認められ1998年に世界遺産に登録されました。
滝坂の道:江戸時代の奈良奉行が敷き詰めたといわれ、高畑破石から石切峠までの約4kmを呼び、昔、柳生の武士や多くの剣豪が踏みならした道。
夕日観音:像高1.6mの弥勒仏が左急斜面に彫られ夕日に映える時が一番美しいので、その名があるが夕日を受けた顔は優雅で神々しく、印象的です。弥勒信仰が盛んだった鎌倉時代の秀作。
朝日観音:川向かいに立つ3体の磨崖仏は中央に弥勒菩薩、左右に地蔵菩薩が刻まれている。朝日を浴びて浮かび上がることから朝日観音と呼ばれている。鎌倉時代の作(文永2(1252)年の刻字がある)
首切地蔵:道の分岐点に立つ像高2mで道しるべの役目を果たしている。刀をいれたような地蔵の首は荒木又右衛門が試し斬りをしたという言い伝えあり。
春日山石窟仏:東西二窟からなる穴仏は凝灰岩を切り出したあとの石窟に彫られている。東窟中央に四方仏、東壁に六観音が彫られ、西窟中央に大日如来西壁に六地蔵などが刻まれ、20体の石仏が並ぶ様は見ごたえがある。平安時代末期の作。
鶯の滝:原始林の水を集めて流れ落ちる滝で幅2m、高さ10m。佐保川の源流と言われている。
以上(八木郁充)
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